少し前になりますが、ポッキーの日こと11月11日にこんなニュースがありました。

1日でなんと5248億円、アリババの特売

1日で5248億円。
ちょっと意味が分からない数字です。

ササッと検索してみたところ野村不動産ホールディングスの年間売上がだいたい同じくらいでした。
それを1日で、、、やっぱり意味が分からないです。

ちなみに11月11日に何があったかというと、
中国では1が4つ並ぶこの日を「光棍節(独身者の祭り)」と呼び、
いつしか特大セールを行う日となっているそうです。

うん、意味分かんない。

 

このニュースを機に、タオバオについて調べることがあったので、
備忘録代わりに投稿したいと思います。

間違っている所があればコメント下さいー。

 

1.「淘宝網(Taobao)」と「天猫(Tmall)」


初めに、タオバオはYahoo!JAPANと提携した時に注目された、
ジャック・マー率いるアリババ(Alibaba)が運営するECショッピングモールです。
日本で言うところの楽天やYahoo!ショッピング的な。

そんなタオバオ、大きく2つに分かれます。

ひとつはC2C通販サイトの「淘宝網(Taobao)」
そしてもうひとつはB2C通販サイトの「天猫(Tmall)」です。

元々は2003年に淘宝網がオープンし、
中国の商習慣にマッチしたやり方(後述)で一気にシェアを拡大し、
その後2008年に圧倒的なブランド力とユーザー数を基盤に天猫がオープンしました。

 

2.中国EC市場におけるシェア


2012年の中国EC市場におけるC2CとB2Cのシェアがこちら。

chinaEC

実はC2Cの方が多いようです。
ただ、それぞれの成長率がC2Cは145%、B2Cは199%ということで、
今後はB2Cの比率が増加していくことが考えられます。

 

さて、ここからが驚きなんですが、
まずはB2C市場の業界シェアはこんな感じです。

B2C

天猫が44.1%を占めています。

B2C全体の市場規模が4792.6億元(約287.5億円)なので、
ざっと2113.5億元(約126.8億円)あります。

 

続いて、C2Cの業界シェアはこんな感じ。

C2C

なんと、淘宝網が94.5%!

C2C全体の市場規模が8160.4億元(約489.6億円)なので、
実に7712.1億元(約462.7億円)です。

 

B2Cと合わせると589.5億円。

すると、ここで疑問が。
あれ?1日で5,200億円は?

詳しくは、また後ほど。

 

3.淘宝網の出店料、手数料は無料


淘宝網がC2Cのショッピングモールとして、
一気にシェアを拡大した要因がこれです。

中国のEC市場では、元々eBayが中国版を
楽天と同じようなビジネスモデルで展開していました。
出店料いくら、売れたら手数料として何%みたいな感じで。

ただ、そもそも中国は貧富の差が激しいこともあり、
この出店料システムが大きなハードルとなっていました。

そこへ淘宝網が出店料を無料にして現れたことで、
それまで出店できずにいた層の人達が続々と参入してきたそうです。

そうやって出店数を増やすことで、自動的に取扱商品数が増え、
続いて顧客となる会員数も増え、またまた出店数が増えていく。
プラットフォーム型ビジネスモデルの典型的な成功パターンですね。

taobaobm

なお店舗数が増えたことにより、ただ出店するだけではお客さんが来てくれなくなり、
売上を拡大させるには広告を出すしかない状態となり、
検索結果画面やその他のバナー広告への出稿が増え、
タオバオにとって広告費は主な収益源となっています。

出店料、手数料が無料・・・
最近どこかのニュースで聞いたフレーズですね。

 

4.エスクロー決済システム「アリペイ」


さて、ここからが本題です。
この仕組みが淘宝網を成功させた要因です。たぶん。

中国は日本ほど社会的な倫理観が成熟していないとのことで、
パチもんが横行したり、騙されたりということが頻繁に起こるそうです。

要はインターネットで信用してお金を払うことが出来ないし、
お店からしても商品を送ることが出来ないという状況でした。

 

そこに登場したのが、このエスクローと言われる仕組みです。

alipay

①まずはじめに、顧客が商品を選び注文を入れます。

②通常であればそのまま店舗への支払いとなりますが、
ここでアリペイと呼ばれる第三者機関に代金を支払い(預け)ます。

③入金を確認したアリペイは店舗に商品を発送するよう通知します。

④商品を発送します。

⑤商品が届いた旨をアリペイに通知します。

⑥代金が店舗へ支払われます。

このように第三者を仲介して決済を行う仕組みをエスクローと呼び、
タオバオはこの仕組みを取り入れたことで、中国の商慣習における問題点を見事に解消し、
双方にとって最適な環境を構築することが出来たということです。

 

そしてここからが凄いんですが、先ほど書いたように、
淘宝網では決済の手数料が無料です。

したがって冒頭のセールにおいても、
C2C分野の単純な売上は0円です。

その代わりタオバオが普及しまくったおかげで、
アリペイの会員数は3億人(市場シェア52%)となり、
他のECサイトでも活用されるようになりました。

この時の手数料は有料です。
要はもはやインフラになっちゃっているので、
何もしなくても売上が落ちてくる状態です。

これが広告費と並んで大きな収益源となっています。

 

5.B2Cサイト「天猫(Tmall)」


最後に、C2Cでの成功から徐々にCとして出店するBが現れるようになり、
満を持してB2Cスタイルの天猫がオープンしました。

ここでも圧倒的な会員数から、企業にとって魅力的な市場を形成していることによって、
正規品を扱う企業・代理店しか出店できないプレミア状態を作り、
また人々は本物を求めて会員となるという好循環を生んでいます。

ただ、天猫は淘宝網と違い出店保証金や決済手数料を取るので、
その点においても利益を生む仕組みが作られているようです。

 

まとめると、まず初めに徹底的に敷居を低くすることと、
中国の商慣習を上手く捉えて会員数を爆増させ、
続いてその会員数の上で自分たちのルールでビジネスを展開する。

これがタオバオの半端ない市場シェアを生む秘訣です。
やはり会員数を獲得することが何より大事ということかと思います。

 

あまり上手くまとまってない気がしますが、この辺で終わりにしときます。。